少し前に憲法九条を見直すというのが話題になっていましたが、今回はその九条に関する一冊です。たまたま見かけた際に気になって手にとってみたのですが、自分自身、九条に関する知識があまりなかったので、この機会にと思い読んでみることにしました。

九条を読もう! (幻冬舎新書)
幻冬舎 (2015/9/10)
長谷川 三千子   (著)

主な内容

憲法改正論議の最大の争点である九条の一項と二項の条文を読み、その内容を解説しています。一項と二項は、実は正反対の内容で、どちらかを守れば猛片方が守れないと言う関係にあることが、詳細に述べられています。こんな矛盾をはらんだ憲法の改正の是非を問う前に、まずは正しく理解するための一冊になっています。

感じたこと

この本を読むまで、九条の条文を読んだことがなかったので、まずはそれだけでも収穫があったといえます、さらに2つの項目があり、それぞれが正反対の内容になっているということに、非常に驚かせれました。しかも九条を読み解くに際し、その経緯まで考える必要があるということも、今回初めて知りました。憲法改正の是非を問う前に、ぜひ一度読んでおいた方がいい本だと感じました。

終わりに

憲法九条に焦点を合わせているので、本自体はそれほど厚くはありません。その分、九条が作られた経緯や関係者達の思惑などが、かなり詳細に紹介されていて、大変ためになる内容だと思います。憲法改正、特に九条を見直す際の指針になるのではないかと感じるほど、よくまとめられた一冊だと思います。