さて、ファインマンシリーズの本も、一旦これで終わりにしようと思っています。最後に手に取ったのは晩年のファインマンと交流を持った若い物理学者の視点での自伝となっています。
ファインマンさん 最後の授業 メディアファクトリー (2003/11)
レナード ムロディナウ (著), Leonard Mlodinow (原著), 安平 文子 (翻訳)
主な内容
レナード・ムロディナウがカリフォルニア工科大学に赴任したての若かりし頃、二度の手術を終えた晩年のファインマンとの交流を綴った一冊です。何を研究するかで悩んでいた彼がファインマンとのやりとりで、人生観や物理学に対する想いなどを考えるようになっていく様子が描かれています。また、ひも理論についても簡単に紹介されています。
感じたこと
タイトルからは過去のファインマンシリーズを連想させますが、内容はレナード・ムロディナウの若き頃の自伝です。その頃にファインマンとかかわりがあったということで、ファインマンについて沢山のセリフとともに彼とのやりとりが収録されていますが、基本的にはムロディナウの視点なので、少し期待ハズレだったかなという感じは否めません。
終わりに
やや期待していた内容とは違いましたが、それでも他のファインマンの自叙伝とは違ったアプローチになっているので、飽きることなく読むことができました。「ご冗談でしょう、~」や「困ります~」を読んだあとでも十分い楽しめる一冊だと思います。